インカローズPTペンダント
鉱物名はロードクロサイト、ギリシャ語のロード(薔薇)、クロス(色)がその由来のようです。
薔薇色の人生を象徴する石として愛されてきました。
インカ帝国のあったアンデス山脈で採れたことから、「インカの薔薇」=インカローズとして親しまれ、その名前の方が一般的です。
ジェムクオリティーのものは希少で、透明度の高いものとなると、なかなかお目にかかれません。
傷つきやすく割れやすい、弱く脆い面と、強烈でパワフルなエネルギーを発する、強くどっしりした面の両面を併せ持つのがこの石の特徴です。
私のイメージは、美しい女性実業家の放つエネルギーをまとった石という感じ。
もちろん、そのような存在感を持った方にマッチします。
見た目は柔らかく、繊細で美しい、内面は本物の強さを持ち、芯が揺らがない。
そんな方にぜひ持ってもらいたい石です。
また、インカローズは、インクルージョン(内包物)やクラック(ひびや割れ)の比較的多く、表面にも傷が付きやすいというウィークポイントがあり、加工業者泣かせでもあります。
しかし、そのインクルージョンやクラックが、その石の特徴的な輝きになっており、独特なエネルギーはそのウィークポイントがあるからこそ放たれるものです。
天然石である以上、傷のない宝石は存在しません。
その傷も含めてその石の個性であり、石のエネルギーを形作ります。
人間と同じで、生まれたばかりの赤ちゃんの無垢なエネルギーと、様々な経験を積んだ大人のエネルギーがうまくバランスされた人はとても魅力的です。
傷を経験として自分の個性のひとつにまで昇華できたら、傷は忌み嫌われる悪いものではなく、美しさや強さの元にさえなりえます。
宝石は長い年月、地球とともにさまざまな経験をして大先輩です。
その宝石の傷の美しさを目の当たりにするたびに、自分が隠してきた傷にも光を当てて、愛でてあげたくなります。
この1.73カラットのインカローズ、最初に出会った時に感じたのは、「とにかく強い!」
何がどうではなく、その強さに圧倒されました。
いったいこの石が会う人ってどんな人だろう?と想像しただけでワクワクする感じで仕入れてきたのを思い出します。
只者じゃない存在感を持つ人であるということだけは間違いないと思っていました。
そして、この石が選んだのは、「やっぱりね〜!」という感じの方でした。
繊細な女性的美しさと、強烈な強さを併せ持ったアーティストの方です。
本人はまだまだ、自分の強さには気付いていないようですが、これから、どんな面が顔を出してくるのか私も楽しみです(o^^o)
インカローズには、この石にしかない特殊な役割があるんですが、その話はまた別の機会に(^_−)−☆